【最短4ヵ月?!】三菱UFJニコスの過払い金請求にかかる期間の目安
2007年以前にニコスから借金をして完済した人や現在も返済している人には過払い金が発生している可能性があります。
過払い金は貸金業者の都合によって支払わされていたお金ですから是が非でも取り戻したいものです。
過払い金請求したい人の中には、さまざまな理由から「できるだけ早くお金が欲しい!」と望んでいる人もいます。
そのような人たちにとって、過払い金が手元に戻るまでにどれくらいの期間がかかるのかはとても気になるポイントといえるでしょう。
返還までの期間は「誰が主体となり、どのような手段で過払い金を取り戻すのか」で変わります。
主体となる誰かは「自分」もしくは「司法書士・弁護士」です。
この場合、もちろんプロに任せる方が期間は比較的短く済みます。
また手段には「話し合いによる交渉(任意交渉)」と「裁判」があります。
裁判の方が話し合いによる交渉(任意交渉)よりも時間がかかり法律上の争点がある場合は裁判が長引くこともありますが、判決によっては高い返還率を期待できます。
このように、ニコスの過払い金請求は解決方法によって期間や返還率が変わることを覚えておきましょう。
もくじ(メニュー)
ニコスの過払い金請求にかかる期間の目安
ニコスに過払い金請求をした際、かかる期間は人それぞれ異なります。
なぜなら過払い金請求はニコスから入手した取引履歴をもとに争われるからです。
そのため借入や返済の状況によって交渉がスムーズに進まなかったり、法律上の争点が生じて裁判にまでもつれ込み期間が長引いてしまったりもします。
また逆に、過払い金が少額で問題も特にない場合などは過払い金請求の期間が想像以上に短く済むこともあります。
過払い金請求の目安としては最短で約4カ月、最長で1年以上になるといわれています。
あくまで目安としてこの数字を頭に入れておき、実際には自身の取引履歴から短期になるか長期になるかを判断するようにしてください。
過払い金請求後にニコスから過払い金が入金されるまでの期間の目安
過払い金の返還額と返還期日は和解内容や裁判の判決内容によって決まります。
過払い金請求後、ニコスから過払い金が入金されるまでの期間の目安は約2~4カ月です。
自分で過払い金請求をした人であれば直接自身の口座へ入金されますが、司法書士や弁護士に依頼した人はここからさらに時間がかかります。
このような場合、過払い金はニコスから代理人となった司法書士や弁護士の事務所口座に入金されることが多く、入金されたお金から報酬などを含む諸経費が差し引かれます。
過払い金請求の手続きに要する期間も含めると、過払い金が手元に戻ってくるのは最短でも6カ月程度はかかると考えておきましょう。
ニコスへの過払い金請求を自分でするか司法書士や弁護士に依頼するか
過払い金請求は自分でおこなうか、司法書士や弁護士に依頼するかのどちらかです。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
自分でおこなえば報酬などを支払う必要はなくなりますが、過払い金を手にするまでに比較的時間がかかるといわれています。
逆に司法書士や弁護士に依頼すれば返還までの期間は短く済みますが、過払い金から報酬などが差し引かれます。
これらを踏まえたうえで、できるだけ早く過払い金を取り戻したい人には司法書士や弁護士に依頼することをおすすめします。
実際にニコスに過払い金請求をした人の多くは司法書士や弁護士に依頼しています。
プロに任せれば過払い金請求が最短約4カ月で終わりますし、裁判になってしまった場合でも最短約5カ月で解決できることもあります。
もし自分ですべてをおこなうとなると話し合いによる交渉(任意交渉)であっても約6カ月以上はかかりますし、裁判となれば少なくとも7カ月以上は過払い金問題に費やさなければならなくなります。
自分でするのと司法書士や弁護士に依頼した場合にかかる期間が変わる理由
過払い金請求を自分でするのか依頼するのかによってかかる期間が変わる理由は、素人とプロの経験・知識・交渉力の違いが大きく影響するせいだといえます。
過払い金の有無を調査してそのお金がいくらになるのかを計算したり、必要な書類を準備してニコスに提出したりするのは、初めておこなう人にとっては時間と労力のいる作業です。
そしてさらにむずかしいのがニコスとの交渉です。
ニコスの担当者とは電話で交渉することになりますが、相手は過払い金請求を熟知している人であり、知識や交渉力がなければ自身に不利な条件で和解となることもあるでしょう。
また、交渉に時間がかかるだけでなく、交渉の仕方によっては互いに納得できず裁判となってさらに時間がかかってしまうこともあります。
自分で過払い金請求をする場合は、これらを普段の生活を送りながらおこなわなければならず大変です。
その点、司法書士や弁護士は法律のプロですから、それぞれの状況をふまえたうえで最善のルートを探って短い期間で終わるように働いてくれます。
話し合いによる交渉で和解するか裁判をして解決するか
過払い金請求は話し合いによる交渉(任意交渉)で和解の道を探りますが、和解案が不服の場合は訴訟を提起して裁判をおこします。
司法書士や弁護士に依頼すれば、話し合いによる交渉(任意交渉)で和解が成立するような場合は最短約4カ月、主張が互いに食い違って裁判となるような場合でも最短約5カ月で解決できるといわれています。
裁判となると自力ではなく司法書士や弁護士に任せる人が多く、話し合いによる交渉までは自分でおこなっていた人でも途中で裁判となり依頼を決断するケースも少なくありません。
このように自分がどこまでなら対処できるかを冷静に判断することも大切で、これを誤ると自分が求めていた結果を得られないことがあるため注意しましょう。
話し合いによる交渉は解決スピード重視、裁判は金額重視
「できる限り早く過払い金を取り戻したい」「時間よりも返還率を重視したい」というように、過払い金請求をする人の中にもさまざまな意見があります。
できるだけ早くお金を手にしたい人は、話し合いによる交渉(任意交渉)によって和解することをおすすめします。
司法書士や弁護士の事務所によっては裁判による解決ではなく和解による早期解決を得意とするところもあるため、そのような事務所に相談してみるのもよいでしょう。
一般的に少ない返還額で和解をすれば早期に解決・返還されます。
ニコスの和解による過払い金の返還率は70~90%程度が基本といわれており、100%以上の返還率を求めるならば裁判も視野に入れて司法書士や弁護士に相談・依頼する必要があります。
裁判をしてこちらに有利な判決が出た場合は返還率100%に加えて、利息も回収できる可能性が高まります。
ニコスの過払い金請求の手続きの流れとかかる期間
ニコスに過払い金請求をする際、誰にも頼らずに自分でおこなう場合も司法書士や弁護士に依頼する場合も基本的な手続きは同じです。
はじめに取引履歴をニコスから取り寄せ、過払い金の有無を確認して金額を計算します。
過払い金の計算をしたらニコスへ過払い金返還請求書を送り、ニコスの担当者と電話などで話し合いによる交渉(任意交渉)をおこないます。
この交渉がうまくいかず法律上の争点が生じてしまうと裁判によって解決することとなります。
この一連の手続きにかかる期間は取引内容や司法書士・弁護士に依頼するか否かなど、その人の状況により異なります。
プロに依頼をして和解するような早期解決が期待できる方法を選べば、目安ではありますが最短4カ月ほどで手続きを終えられるといわれています。
いろいろな手続きをおこなわなければならないため、苦手な人は無理をせずに司法書士や弁護士に相談してください。
どちらにしても、以下1~6の流れについては把握しておきましょう。
1.取引履歴をニコスから取り寄せる
取引履歴には借入時の利率や借入金額とその日付、返済金額とその日付が記載されています。
これらの情報がなくては過払い金請求ができません。
ニコスから取引履歴を取り寄せる方法としては、三菱東京UFJニコス受付窓口へ出向いて直接受け取るか窓口へ連絡して郵送してもらうかのどちらかとなります。
ニコスが過払い金請求の窓口となっているカードは複数あり、各カードによって連絡先が異なるため以下を確認してください。
三菱東京UFJニコス受付窓口
MUFGカード(MasterCard®・Visa・JCB)をお持ちの方
MUFGカードコールセンター
電話:0570-050-535/03-5489-6165
MUFGカード・アメリカン・エキスプレス®・カードをお持ちの方
MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードデスク
電話:0570-050-558/03-5489-6116
DCカードをお持ちの方
電話:03-3770-1177(東京)
電話:06-6533-6635(大阪)
NICOSカード、マイベストカード、三菱UFJニコスローンカードをお持ちの方
電話:03-5940-1100(東日本)
電話:06-6616-0770(西日本)
UFJ JCBカードをお持ちの方
電話:03-3340-6921(東京)
電話:052-251-1911(名古屋)
電話:06-6208-0800(大阪)
協同カードをお持ちの方
電話:03-3294-1930(東京)
2.過払い金の計算(引き直し計算)をする
ニコスから取引履歴を取り寄せたら、その情報をもとにして過払い金の計算をしましょう。
過払い金の計算に必要なものは、エクセルが使えるパソコンとインターネット環境です。
インターネット上に無料で公開されている利息計算ソフトがいくつもあります。
取引日、借入金額、返済金額など必要事項を記入するだけで、自動で引き直し計算をしてくれるため、とても便利です。
しかし無料の利息計算ソフトで算出される数字はあくまでも目安であり、正確な金額とは言い切れません。
過払い金の額を誤って請求した場合、過払い金が少額になったり過払い金請求を断られたりすることもあります。
無料の利息計算ソフトだけに頼らず、必ず自分でも計算するようにしてください。
引き直し計算は慣れている人であれば数時間で終わりますが、不慣れな人には時間のかかる作業です。
金額の間違いも許されないため、計算が苦手な人は司法書士や弁護士に依頼することをおすすめします。
正確な引き直し計算ができて過払い金の額が算出できたら、必要項目を記入した引き直し計算書を作成します。
3.ニコスへ過払い金返還請求書を送る
引き直し計算によって過払い金の額が明らかになったら、ニコスに作成した引き直し計算書と過払い金返還請求書を内容証明郵便で送ります。
ここでのポイントは内容証明郵便です。
ニコスが過払い金返還請求書なんて届いていないと言い逃れできないように、「いつ・だれが・どこに」送ったかを証明できる内容証明郵便を利用しましょう。
過払い金返還請求書はインターネット上にフォーマットが公開されているため、それらを参考にしてもよいでしょう。
記載する内容は、日付・過払い金請求をする貸金業者名(ニコス)・過払い金請求をする貸金業者の代表名(ニコスの代表名)・自分の氏名・住所・電話番号・振込口座名・口座番号・契約番号や会員番号などです。
さらに、「利息を引き直し計算した結果、〇〇円の過払い金があることが判明しました。
返還請求します」といった主旨の文言を明記します。
4.ニコスの担当者と電話等で話し合いによる交渉(任意交渉)
ニコスに過払い金返還請求書が届くと、話し合いによる交渉(任意交渉)をおこないたいという連絡がきます。
ニコスの担当者との交渉は電話ですることがほとんどです。
交渉によって返還率や返還日、支払い方法が決定します。
ニコスは過払い金の総額に対してだいたい40~60%程度の返還額を提示してくることが一般的といわれているため、返還額を満額近くまで上げたいのであれば粘り強く交渉を続けることがカギとなります。
司法書士や弁護士に依頼をすれば話し合いによる交渉(任意交渉)であっても最大90%程度の返還額が期待できます。
ニコスと交渉を続けて提案された内容に納得できれば和解となり、その後過払い金が返還されます。
交渉を続けても提案内容に納得できない場合は、裁判を提起して過払い金請求返還訴訟にて争っていくことになります。
5.過払い金請求返還訴訟の提起(裁判)
話し合いによる交渉(任意交渉)で和解できなかった人は過払い金請求返還訴訟を提起します。
裁判によって争うことになると個人ではいろいろと大変になるため、司法書士や弁護士に依頼をする人が多いようです。
裁判には訴えの内容を明らかにした訴状・証拠説明書・取引履歴・引き直し計算書・過払い金請求をする貸金業者の情報が記載された代表者事項証明書(登記簿謄本)が必要になるため、事前にこれらの書類を揃えておきましょう。
裁判をおこした後は月1回のペースで口頭弁論会がおこなわれます。
また通常は裁判と並行して裁判外でもニコスとの話し合いによる和解交渉が続けられ、この交渉で納得のいく提案がなされた場合は判決を待たずに和解となることもあります。
裁判外で和解に至らなければ判決で勝訴することで過払い金の返還が決定します。
6.和解または判決で勝訴することでニコスから過払い金が返還
過払い金を取り戻すためには話し合いによる交渉(任意交渉)で和解するか、裁判で勝訴判決を受けるかしなければなりません。
和解案がまとまってから返金までの対応が早いのがニコスの特徴といわれています。
返還に要する期間は2~4カ月程度とされていますが、和解や判決の内容によって異なるため、あくまでも目安としておきましょう。
また司法書士や弁護士に依頼した人は、ニコスから司法書士や弁護士の事務所口座に過払い金が入金されて報酬などが差し引かれるのが一般的です。
その後自分の口座へ送金されるため、もう少し時間がかかります。
ニコスから過払い金を早く回収したいのか多く取り戻したいのかが重要
ニコスに過払い金請求する際には、過払い金を早く回収したいのか返還額を多く取り戻したいのか、自分の考えをまとめておきましょう。
そうしておけば自分の希望に沿った結果を導き出せるからです。
過払い金請求は請求する側の交渉の仕方によって結果が大きく変わるといっても過言ではありません。
話し合いによる交渉(任意交渉)でニコス側の提案に応じればスピード解決でき早くお金を受け取れますが、その分過払い金として受け取れるお金は少額です。
逆に裁判をおこせば時間はかかりますが、過払い金の返還率を上げられる可能性があります。
司法書士や弁護士に依頼するのであれば自分の要望を早い段階で伝えておきましょう。
誰にとっても過払い金は満額で取り戻したいものですが、ほとんどの場合は両者の言い分を考慮して折り合いをつけることになります。
請求する側が早期解決を望んでいると金額は二の次になりがちですが、あまりに急いで冷静さを欠くのは禁物です。
後から思い返して後悔しないためにも、総合的に納得のいく結果を得られるように行動しましょう。
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