アイフルから過払い請求をする前に押さえておきたい対応状況

アイフルから過払い請求をする前に押さえておきたい対応状況

武富士やアコム、プロミスと同様に消費者金融の中でも知名度も高くチワワを使ったインパクトの残るCMなどで多くの利用者を獲得し現在も存続し営業しているアイフルは、他の消費者金融大手が銀行系の資本を受けている中で唯一独立して経営を行っています。

不安定な世界経済を鑑みればアイフルも明日は我が身で過払い金の回収率にも影響が出てくることが懸念されます。銀行系の資本を受けていないアイフルだからこそ早めに過払い金請求を行うことが求められますので、本来支払う必要のなかった自分のお金という事を肝に命じ1円でも多く返還できるように参考にして下さい。

 

アイフルとは?

アイフル株式会社は消費者金融業のサラ金や不動産担保金融、事業者金融事業を行っています。現在こそ厳しい取り立てはありませんが、暴力的な取り立てが社会問題となり、2005年にはアイフル被害者全国会議が結成され2000店舗近くあったアイフル全店舗に金融庁から業務停止命令が出された事もある会社です。

グループ企業には凍結子会社にクレジット、信販を行うライフカード株式会社があり、不動産担保、事業者ローンを行うビジネクスト株式会社があります。

アイフルの直近の経営状況

アイフルは順調に経営を伸ばしていましたが懲罰的、暴力的な取りたてが社会問題になった事で失速し貸金業法と利息制限法の改正で貸付金利が引き下げた事で業績は悪化し実に3000億円もの赤字を計上し2009年には事業再生ADRを申請するなど経営状況は決して良くありません。

2016年2月の決算事業報告によりますと直近3か月の計上利益は前年同期に比べ50%以上減少しており売上営業利益率も約20%から10%と半分以上低下しているのです。まさに消費者金融で独立系最大の武富士が倒産したようにアイフルも倒産のリスクを秘めていますので経営状況は決して芳しくない事だけは理解しておいてください。

アイフルの過払い金請求の対象期間と当時の金利は?

2006年12月に貸金業法と利息制限法の改正が行われましたが改正前には利息制限法の20%を遥かに超える28.835%という高い年利金利で運用していたのです。

現在の実質年利は4.5~18.0%に制限されていますが過去にアイフルで取引があった方は過払い金が発生している事になります。その目安となる日は2007年8月1日となり改定後の当時は20%に引き下げられましたので、この日以前でアイフルを利用していた方は所謂グレーゾーン金利が適用されていたため過払い金が発生していることになるのです。

アイフルから過払い金が返還されるまでの期間の目安

他の消費者金融大手のアコムやプロミスが和解交渉で成立すれば2~3か月というスピード返還を受ける事ができますが、アイフルでは経営状況が厳しい背景がありますので和解でも3~8か月という長い期間を目安としておくことが重要です。

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

アイフルの和解案の提示額は3割~5割が相場となっていますが、もしその低い提示額に納得し和解ができたとしても3~8か月程度はかかるのが特徴です。当然納得いかない低い提示額となりますので訴訟に至る傾向が多く見られます。

裁判(訴訟)を起こした場合

アイフルの訴訟においてみられる特徴は支払うよう判決が出てもほぼ確実に控訴してくるという特徴があります。また移送申立てなどを行いあからさまな時間稼ぎを行い返還日を1日でも後に遅らせようとする傾向が見られます。

従って返済を受けられるまでは長期化が予想され1年以上かかる事もあるのです。このアイフルが行う時間稼ぎは得意な方法ですので対応状況として覚えておきましょう。

 

アイフルの過払い金請求の回収率の目安

アイフルが和解で提示してくる金額は3割~5割が相場とされていますが弁護士や司法書士を立てず個人で行う場合ではかなりの減額和解の金額を提示してくる特徴があります。

アイフルに過払い金請求する時の注意点

アイフルの過払い金請求で訴訟に至るとこれまでの多い例として返済に遅延があった場合権限利益の損失を都合のいい横暴な主張をして徹底的に争ってくる傾向が見られます。

別業者名からの借り入れについても完済しておくこと

アイフル以外の消費者金融に過払い金請求を行う場合もそうですが、過払い金請求を行う事で全ての方がブラックリストに登録される事ではありません。ポイントとしては現在借金があり過払い金請求に向けて正式な年利で引き直し計算を行った時に債務が残るか、残らないかという事で債務が残らなければブラックリストに登録される事はないという事になります。 

アイフルが保証会社になっている銀行からの借り入れについても完済しておくこと

アイフルではどこの銀行系の資本を受けない独自路線で運用しており審査自体もアイフルが行っています。ただアイフルでも地方銀行や信用金庫の保証会社となっていますので全てが独立しているとは考えず過去に保証会社で事故取引の有無などを参考に利用する事が求められます。

アイフルの過払い金請求で見られる3つの傾向や特徴

アイフルでは経営状況の悪化から和解交渉でも3割~5割くらいが相場で第一審判決後には必ず控訴し露骨な時間稼ぎを行ってくるのが特徴です。

アイフルの過払い金請求を専門家に依頼するメリット

弁護士や司法書士などの専門家に依頼するメリットには手間が省け全てをお任せできる事がありますが、アイフルほど専門家に依頼するメリットは大きなものがあります。

まず個人による和解交渉では3割~5割の相場にも満たない減額和解を提示してきます。個人だからと言って横柄で高飛車な態度で到底満足できない金額を提示してきますので専門家に依頼するメリットは高いものがあります。 またアイフルでは訴訟判決がでた後の第1審では必ず控訴してきますので専門家の力を借りるに越したことはありません。高い回収率を望むなら個人ではなく専門家に依頼する事が確実です。

 

アイフルの会社概要

商号:アイフル株式会社社
URL:http://www.aiful.co.jp/
本社所在地:京都府京都市下京区烏丸通五条上ル高砂町381-1
資本金:1,433億2,400万円
貸金業者登録番号:近畿財務局長(10)第00218号
その他:ライフ、ライフカード、ビジネクスト、シティズ
事業内容:消費者金融業、不動産担保金融事業、事業者金融事業

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